村田栄理哉/村田建築都市研究所 Home
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スクラップ&ビルドを極力排し、持続可能なストック型社会に転換することは、21世紀に生きる私たちの使命です。
私たちは環境にやさしい 「みどりのまちづくり」 をテーマに、まちづくり支援活動に取り組んでいます。
ページ左上の事務所ロゴは、私たちのモットーとして、上記テーマを図案化したものです。

みどりのまちづくり

  我が国は戦後、スクラップ&ビルドにより高度経済成長を遂げましたが、
その一方で私たちは地球資源を浪費し、自然環境を破壊してきました。
こうした「フロー型」開発が継続不能なことは明らかで、持続可能な「スト
ック型」社会へ転換することは、21世紀に生きる私たちの使命です。
 スクラップ&ビルドによる乱開発はまた、都市景観にも大きな傷跡を残し
ました。中央集権のもとで我が国は画一的に乱開発され、文化的アイデ
ンティティのない雑多な都市景観に、日本中が覆われてしまいました。
都市景観の再生のためにも、ストック型社会への転換は不可欠です。
 持続可能な社会づくりによる環境・景観改善への取り組みを、私たちは
 「みどりのまちづくり」 と呼んでいます。それには 社会・都市・建築 の3
つの変革が必要で、私たちにできることは微力ですが、提言・支援・設計
等の活動を通して、継続的に取り組んでいきたいと考えています。

  
まちづくりワークショップ「売れるつくば」
Group Tsukuba WIS , 2002.09参加
シンポジウム「変えるつくば・残すつくば」
 
NPO日本都市計画家協会, 2003.07参加

社会システムの転換

  まずストック型社会へ転換するには、土地偏重の金融・不動産システム
を改め、中古建物の資産価値を適正評価するようにする必要があります。
中古住宅・建物の資産価値が確立すると、建替えより低コストの買替え
が促進され、建物が社会的ストックとして維持活用されるようになります。
中古売買・住み替えの盛んな米国は、ストック型社会のよい参考例です。
  また都市景観・街並みの再生には、国が画一的に規定するのではなく、地方自ら文化的アイデンティティを持って取り組むことが重要です。しかし社会的自立のないところに、文化的アイデンティティは育つべくもありません。そのため予算配分も含め地方が自律的に動けるよう、中央集権・ヒモつき補助金行政をやめ、地方主権・税源委譲を進めることが必要です。

都市景観の再生

  都市景観の再生には前記の通り、地方自ら文化的アイデンティティを持
って取り組むことが重要です。そのためには乱開発で失われたアイデンティティを取り戻すこと、あるいはあたらしいアイデンティティを創造することが不可欠です。それは行政による薄っぺらな字面だけのものではなく、住民主体の中身のあるアイデンティティでなくてはなりません。
  それを実際の都市景観に反映していくためには、まちづくり条例・ガイドラインを定めて、良い建物はリフォーム・コンバージョンで維持活用し、不良建物は改修・建替えをすることで、段階的に修景していくことが大切です。
スクラップ&ビルドによる開発で一気に解決するやりかたは、バブル崩壊等の変動によって破綻することを、私たちはすでに学んでいるはずです。

建築レベルの取り組み

  建築レベルでは環境負荷の少ない建築行為をすること、すなわち
第一に既存建物は 改修・用途転換 等によりなるべく維持活用すること、
第二に新築する場合は 環境配慮素材・高耐久・可変性 を旨とすること、
のふたつの努力が必要です。日本の建設投資は圧倒的に新築主体で
すが、欧米先進諸国と同程度まで改修比率を高めることが望まれます。
  私たちはそのために既存建物のリフォーム/民家再生に積極的に取り
組み、自然素材・高耐久・可変性 を旨として建築設計を行っています。
建物の設計はお客様のためにするものですが、それはまた 都市景観・
街並みの一部をなすものでもあり、一人よがりな自己表現の場であって
はならないと、私たちは考えています。

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歴史的街並みを活かしたまちづくり
 

  城下町・宿場町・水運の町など都市形成の痕跡は、土地割・街並みのなかに深く刻み込まれており、景観形成のための文化的アイデンティティのひとつとなります。「歴史的街並み」を活かした景観再生・まちづくりには、伝統的建造物群保存地区・景観地区といった都市的手法と、文化財改修や古民家再生といった建築的手法、のふたつの取り組みが必要となります。
 歴史建築を改修・再生させる仕事は、欧州では保存建築家 Conservation Architect として確立しており、日本でも古民家ブームで徐々に認知されつつあります。私たちは古民家再生・文化財改修の専門家として、茨城県南・県西における歴史的街並み保存に関わっていきたいと考えています。



歴史的街並みを活かしたまちづくり参考事例 (茨城県真壁町)

・建築士会連合会 まちづくりセミナー 「登録文化財のまち真壁町に学ぶ」  2005.2.19-20 参加しました。
・茨城県建築士会 まちづくりシンポジウム 「実例に学ぶまちづくり」 2005.3.5 参加予定


関連リンク/参考文献
 
持続可能な社会に向けた良好な建築物による社会ストック形成のための提言 日本建築学会 2003.05 
アメリカの住宅に対する考え方 特集/資産価値の持続する住宅の提案 亀岡洋次氏  2004.05
 
まちづくりの方法/町並み保全型まちづくり 日本建築学会編 丸善株式会社 2004.03 

   
村田栄理哉/村田建築都市研究所 一級建築士事務所
茨城県つくば市松代 3-6-14-D202  Tel/Fax: 029-855-3133  e-mail: info@em-arch.com