村田栄理哉/村田建築都市研究所 Home
Links
Sitemap
















 

 

 

 

 

築200年の古民家(伝統民家)も、適切な再生工事をほどこすことで、安全・快適な住まいに再生可能です。
スクラップ&ビルドによらない古民家再生は、環境保護につながるとともに、伝統文化の継承でもあります。
現地再生はもちろん、移築再生、古材利用の新築など、私たちはあらゆる再生手法に対応しています。
古民家再生とは
農家・町屋などの古民家(伝統民家)を、現代人の生活様式にあわせて改修して、新たな生命を吹き込むこと。こうした仕事を 「古民家再生」 と呼んでいます。構造と仕上げが渾然一体とした、伝統工法(ぬき構造)による古民家の改修には、伝統建築への深い理解が求められます。私たちは文化財民家の改修、茅葺民家の新築など、伝統建築の豊富な経験を活かして、古民家再生に取り組んでいます。
 
3つのパターン
 
古民家再生には大きく分けて 現地再生・移築再生・古材利用 の3つのパターンがあります。
   現地再生 もともと建っている場所で再生することで、リフォーム工事の一種と言えます。おもに古民家にお住まいの方がとる方法ですが、古民家を土地ごと譲渡再生というケースもあります。
   移築再生 古民家を解体して別の敷地に建て直すことで、おもに古民家を入手したい方がとる方法です。敷地や要望に合わせて間取りを変更したり、部屋単位で新築に組み込むことも可能です。
   古材利用 古材・古建具など古民家の一部を、新築住宅に取り入れる方法です。部材はイメージに合わせて自由に選ぶことができ、店舗やマンションの内装リフォームに用いることも可能です。

■ 現地再生の手法

現地再生は古民家をもともとの場所で、現代のライフスタイルに合うようにリフォームする工事です。伝統民家は「夏」を旨とする「田舎向き」の家であり、高気密高断熱など 「冬」を旨とする「都市向き」の現代住宅とは、考え方が全く異なります。そのため古民家には底冷え・すきま風など、現代人には合わない部分が多々あるのです。
  
現地再生では沈下・傾きなどの修理補正耐震改修に合わせて、こうした現代人に合わない居住環境の改善 を図っていきます。新築同様の 「快適性」 を実現することも可能ですが、現代住宅と古民家は上記のように性格的に全く異なるものなので、古民家の良さを失わない程度に再生することをおすすめしています。
 
現地再生のコストは改修の程度によって全く異なりますが、一般的には住宅新築よりはずっと経済的です。

■ 移築再生の手法

自分の土地に古民家を建てたいという方には、古民家の移築再生という手法があります。御要望や敷地条件などにあわせて間取りは変更可能で、耐震性・気密断熱・設備等も 新築同様にすることができます。また古民家の一部分だけを、部屋単位で新築住宅に組みこむことも可能です。
 
移築再生住宅は手間がかかるため、なみの新築住宅以上の費用がかかります。しかしケヤキの大黒柱・差鴨居や直径40cmもの曲がり梁など、現在はまず手に入らない立派な材を使った古民家には、お金には替えられない魅力があります。確かな価値観をもつお客様には、むしろ安いと感じて頂けると思います。

■ 古材利用の手法

気軽に古民家気分を味わうには、古材や古建具を新築に取り入れる、古材利用 の手法をおすすめします。古材は柱・梁から建具・家具まで、古材業者が各種製品を取り揃えており、予算や好みに応じて選ぶことができます。
店舗やマンションの内装リフォームに取り入れることも可能です。
 
古材利用のコストは、古建具を利用する場合は 古建具の値段+建てつけ調整手間 で比較的安価にできます。
古材の柱・梁を新築住宅に用いる場合は、仕口加工・建て前の手間等が増えるため、工期・費用の面で若干余裕をみる必要があります。一般に移築再生よりはずっと経済的で、気軽に古民家気分を味わうにはよい方法です。

 民家再生の実例: 千代川の古民家住宅 (現地再生)、笠間近郊の古民家住宅(現地再生)

 
   
村田栄理哉/村田建築都市研究所 一級建築士事務所
茨城県つくば市松代 3-6-14-D202  Tel/Fax: 029-855-3133  e-mail: info@em-arch.com