呼吸する木の住まい

「家族の気配を感じる住まい」 をコンセプト
とする、二世帯同居のための木造3階建
の「呼吸する木の住まい」です。
 
2〜3階に吹き抜けた共用空間を設け、
おおらかな木組みの屋根で覆うことで、
「ひとつ屋根のもとに住む」家族の気配
とぬくもりを感じる住まいとしています。

ハイブリッド軸組木造、高気密・高断熱
(外断熱)、オール電化 の組合せにより、
在来工法では難しい 開放的・一体的な
住空間を実現しています。

天窓のもとに三層吹抜の階段ホール
所在地   千葉県柏市
延床面積  251.94 m
2
構造規模  木造3階建て
施工    (株)大畑工務店

Composition
立体的な空間構成

メインの生活スペースを2階とし、上下階と大きな吹き抜けでつなぐことで、階や部屋ごとに分断されない、開放的・一体的な住空間を実現しています。

トップライトのもとに三層吹抜けの中央階段は、生活空間をつなぐとともに 「光の井戸」として機能し、下階まで家全体を光溢れる空間としています。

左写真/ 1Fから2F、3F、天窓を見上げる

Planning
回遊性のある間取り

メインの生活空間を上階にとると、生活が
単調になりがちです。この住宅では間取り
(動線)に回遊性を持たせることで、生活に
変化を与えるよう工夫されています。

2階は階段廻りが回遊通路になっており
またバルコニーを南〜東へとまわすことで
地上にいるのと同じ感覚で屋内外を自由
に生活(回遊)できるようになっています。

右写真/ 階段室まわりの回遊通路

Structure
ハイブリッド軸組木造

この住まいは在来軸組木造をベースに、
伝統的な木組みの技術と、2x4工法の
長所を取り入れたハイブリッド軸組木造
で構成されています。

外壁は面材耐力壁によるモノコック構造
内部は鉄筋による「透明な耐力壁」とする
ことで、空間をさえぎる壁の少ない、開放的・一体的な住空間を実現しています。

左写真/美しい木組みの屋根を見上げる

Insulation
高気密・高断熱/通気工法

開放的な住空間を実現するために、
外断熱の高気密・高断熱仕様により、
屋内温度差の少ない居住環境にして、
全館空調・24時間換気を採用しています。
 
また主に夏季の湿気・熱気対策として 
外壁・屋根の下地に通気層を設ける 
「外壁通気工法」を採用しました。

右写真/ 北側正面外観、車庫はビルトイン  

 

Barrier Free
バリアフリー/高齢者対応

高齢者室は大型折戸により共用スペースと区切られ、トイレへ直接出入できるほか将来的な介護時には全面開放して共用スペースと一体化することも可能です。

屋内は水まわりも含めて全面的にバリア
フリー化してあります。階段は通常の1.3倍ゆるやかなつくりとしてあり、将来的な階段昇降機の設置にも対応しています。

左写真/全面折戸で仕切られた高齢者室
      



Material & Equipment
自然素材/オール電化

住まいの安全と快適性のために、
積極的に自然素材を用いるとともに、
設備は安い深夜電力契約を活かした 
オール電化仕様としています。
       
暖房には深夜電力蓄熱暖房、給湯には
エコキュート、キッチンにはIHヒーターを
採用しており、燃焼設備をなくすことで
内装すべてを木材等の可燃自然素材
で仕上げることを可能としています。

右写真/オール電化キッチンとガラス食器棚 

Design
機能的なデザイン

1階の玄関・階段・通路はテラコッタ敷き
のおしゃれな通り土間となっていますが、
ここには深夜電力蓄熱暖房が設置され、
タイル床の蓄熱・蓄冷性を活かしたデザ
インとなっています。
 
デザインは機能性に反するものではなく
両者は不可分のものと私達は考えます。
生活の器として必要な機能にかたちを
与えるのが住まいのデザインなのです。
 

写真左/ 蓄熱性をもつ通り土間
写真右/ 玄関のベンチ 兼 飾り棚

 

   じる

  

 村田栄理哉/村田建築都市研究所 一級建築士事務所
 茨城県つくば市吾妻 4-9-2-303-303 Tel/Fax: 029-851-3812 e-mail: info@em-arch.com